研究の準備状況とは、本研究を進めるための準備がどれくらい整っているか、あるいは研究開始時までにどれくらい整っている見込みかを書くための欄です。ここで長々と説明する必要はありません。基本的には、「本研究を速やかに開始できるだけの準備は整っている。したがって問題なく実施できる」と手短に示せば十分です。

たとえば、採択されてから研究材料や研究装置を作り始めたり、調査対象の選定を始めたりするようでは、研究の本気度を疑われかねません。少なくとも、研究をスムーズに開始できるとは言いにくくなります。審査員に「この研究は採択後すぐに動き出せる」と思ってもらうためには、研究開始に必要な準備がすでに進んでいることを示す必要があります。

研究の準備状況で示すべき内容

  • 材料の準備、手法の検討などを終えており(着手しており)、スムーズに研究を開始できる、あるいは、研究開始時までに準備が終わる見込みである。
  • 研究協力者、分担者、共同研究者とのコミュニケーションが十分に取れている。
  • 調査の協力施設、検体・サンプルの確保、資料の準備などの見込みが立っている。
  • 各種申請・許可・審査などが完了しているか進行中である(「人権の保護及び法令等の遵守」と重複しない範囲において)
  • すでに一部の実験を開始しており、本研究開始時に必要となる情報が得られる見込みである。

など、「だから、本研究は採択後、速やかに実施できる」という主張につながるような内容を書きます。

研究環境との違い

似たような内容を書く欄として研究環境があります。研究環境では、研究遂行の前提となる施設・設備の状況やエフォート、人員など、文字通りの意味で研究そのものを実施するための環境について書きます。一方で研究の準備状況では、材料がある、すでに始めている、予備データがあるなど他の研究ではなく「本研究」を実施するための準備状況について書きます。

ここはそれほど書くことはなく、「準備は整っている」という内容でせいぜい5-10行も書けば十分です。他で書くべき内容を含む形でダラダラと書かないよう、そして、研究環境と同じ内容を繰り返して書かないように気を付けてください。