着想の経緯、位置づけ 着想の経緯と位置づけ、この研究の妥当性と本研究を行う意味・意義を示すパートです。なぜこの研究アプローチは妥当だと言えるのか、この研究は研究分野の中で、あるいは、社会の中でどんな意味を持ちうるのか、などは説明されない限り審査員には知りようがありませんので、しっかり書いてください。書くべき内容や構造は割とシンプルです。 ポイント ときどき、研究の重要性について長々と書いてくる人がいますが、ピント外れです。研究の重要性は背景で書くべき内容です。そして、重要な分野である≠この研究計画を実施する必要がある、ことを強く意識してください。重要だから、未解明だから、だけでは研究する必要性として十分ではありません。ある課題に取り組む時に、なぜこの方法・アイデアなら他の人たちがこれまでできなかったことをできると考えるに至ったのか? そして、そうした研究は研究分野や社会においてどのような研究だと総括されるのか? が問われています。 「国内外の研究動向」の書き方 それぞれの項目で詳しく述べますが、着想の経緯と独自性、位置づけはいずれも相対的なものであり、国内外の研究動向と比較を通じて初めて説明することができます。 例… 「着想の経緯」の書き方 「着想の経緯」の経緯はピント外れになりやすい箇所です。文字通りに解釈して、その研究を思いついたきっかけ、を書いてはいけません。 例えばこうです。 この文章を… 「研究の位置づけ」の書き方 「研究の位置づけ」は「背景」や「独自性」と内容が重複しがちであり、何を書くべきかをしっかりと理解する必要があります。苦手とする人が多い部分です。 例えばこう…