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研究の基本パターン(問題解決型 vs. 価値創造型)

研究には色々なパターンがあります。

問題解決型の研究

問題解決型の研究とは、ある具体的な問題点(弊害、デメリット)の解決を目指すタイプの研究で、1を10にするような研究です。例えば、次のようなタイプの研究です。

  • ごみ処理時のダイオキシンが公害を引き起こしているから焼却方法の改善が必要だ(だから研究する)
  • 大学生の学習意欲を低下させる要因ははっきりしておらず、効率の良い教育方法はいまだ確立されていない(だから本研究で要因をはっきりさせる)

一方で、どんな問題でも良いわけではなく、明らかに研究する価値のないものや、解決する方法が現時点では存在しなさそうなもの(難しすぎるもの)もあります。研究されていない問題≠研究する価値がある問題である点には注意が必要です。

  • 私の家の庭石の産地は不明である(不明であることに対して誰も何も困っていないうえに、科学的価値が高い研究になるとも思えない)
  • 宇宙の果てに直接到達する方法は存在しない(現時点で、宇宙の果てに到達する、具体的なアイデアは無い)

価値創造型の研究

問題解決型の対極にある研究が価値創造型の研究です。価値創造型の研究とは、まだこの世に無い価値を創造する研究であり、0を1にするような研究です。例えば次のような研究です。

  • タッチパネルを搭載した電話機を開発することで、電子辞書やメモ帳、PCなど様々な電子デバイスを統合して扱うプラットフォームになると考えられる。
  • …であることから、現代の価値観に沿った新たな就労モデルが求められている。

一方で、まだこの世に無いもの・こと≠価値のあるもの・こと、である点は、問題解決型と同じです。

  • これまで雑草の飛翔能について検討された事例はなく、したがってロケットの動力源になる可能性は未検証のままである(明らかにくだらなさすぎて、研究されてこなかっただけである)。

問題解決型であれば、多くの人が問題にしている時点で、ある程度の研究の価値は担保されている一方で、価値創造型ではそこが担保されていません。したがって、問題解決型よりも丁寧に、研究の価値を審査員に納得してもらえるよう、丁寧な説明が求められます。

基本的にはどちらも同じ書き方だが…

問題解決型も価値創造型も基本的には似たような書き方ですが、書きやすさわかりやすさだけで言えば問題解決型です。科研費.comでも基本的には問題解決型の研究を念頭に説明していきます。価値創造型の研究で申請書を書くことを考えている場合は、適宜、読み替えてください。

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