申請書に図を入れるのは必須ですが、図の形をちゃんと考えていない人は意外と多いです。特に、図を挿入した後の本文がどのようになるかを想定し、適切な図の形を選択するようにしましょう。
#科研費のコツ 74
— 科研費.com (@kakenhi_com) March 15, 2024
論文等からの流用をしなければ(作り直せば)、図表の形は比較的自由度が高いです。
そうであれば、回り込む文章の読みやすさも考えて、図の横幅は1/3~2/5になるような図にしましょう。
横幅が大きいと文章が細かく折り返され読みにくいです。https://t.co/6HOmBobdtP pic.twitter.com/m8VDM6yyu3
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ヒント:小文字のLではなく1です。
図の挿入位置と大きさでも説明したように、図の横幅が大きすぎると回り込む文章が見以下く折り返されてしまうので、非常に読みづらくなってしまいます。
科研費や学振の場合本文の横幅はだいたい160㎜程度です。読みづらさが発生しない図の横幅はできれば1/3の50‐55mm程度、めいっぱい幅をとっても60mmがせいぜいで、それ以上の横幅はどうしても本文が短く読みづらさが発生します。
そうならないために(1) 横幅いっぱいの図を活用する
図によっては横幅いっぱいの図に組むことがてきせつなものもあります。横幅いっぱいの図も2つのパターンがあります。
パターン1 図の説明を右側に書くパターンです。横長ではあるが、そこまで横長にする必要のない図の場合や図の説明を少し長めに書きたい場合に適しています。
パターン2 図の説明を下に書くパターンです。横幅めいっぱい使いたい場合や、図のタイトルのみで十分な場合や説明文が短いい場合に適しています。
ただし、横幅いっぱいの図には区切り効果がありますので、多用するとブツ切れ感が出てきます。大見出しと大見出しの間(大見出しの最後)で使うのが理想的です。途中で挟む場合でも段落の切れ目など内容が転換するタイミングに設置すると良いでしょう。
そうならないために(2) 図を作り直す
横幅1/3程度の図にするためには、図を作り直すことがもっとも手っ取り早く効果的な方法です。論文やプレゼンテーションで使った図をそのまま使いまわそうとするとどうしても図の形が合わなかったり、無理に押し込んだ結果、図中文字が小さかったりとなってしまいます。
この際のもっとも良い方法は、以下の手順です。
- 本文の内容をある程度固めておく。
- 図を引用している1段落の最初から最後までの図形(□)を挿入しサイズを微調整する。
- できた図形(□)をパワーポイントにコピーする。
- 等倍でコピーされているので、この図に収まるように図をレイアウトする。