研究目的、研究計画など 研究目的と研究計画は申請書の核となる部分です。ここがしっかりと書かれていないと、審査員はこの研究計画がどういったものであるのかを見失い、評価のしようがありません。背景の方が計画よりも長い申請書も見かけますが、主客転倒です。 ポイント 目的はダラダラと書かずに、具体的かつ簡潔に書きます。できれば、数語で方法についても触れておくと良いでしょう。研究計画は研究項目ごとに小見出しを立て、どういった方法で何を研究し、どうなれば良いと考えているのか、を書きます。うまく行かない場合にどうするつもりかについても書いておくと計画に厚みが出ます。 「研究目的」の書き方 研究目的・研究計画は具体的にわかりやすく書く必要があります。ひとくちに目的といっても、研究者としての目的から実験における小目的まで、さまざまありますので、「… 目的には複数のレベルがある 研究目的で聞かれているのは「本研究で申請者は具体的に何をしますか?」「何が示せれば本研究は大成功だと言うつもりですか?」ということです。しかし、研究目的には… 研究計画は2つ3つが適当 研究計画が1つだけだと、その実験が失敗する可能性や研究全体のボリュームという点で問題となります。逆に4つや5つ以上となると、全てを同じように進められるかや、… 「何をどうして、何を明らかにするか」の書き方 研究計画は比較的書きやすくはありますが、を正しく書くようにします。 たとえば、このような研究目的・研究計画を考えてみます。 この文章を例に、以下の3つのポイ… 「どこまで明らかにするか」の書き方 研究に終わりはありませんので、どこまでを本研究のゴールに設定するのかは申請者自身が決める必要があります。多くの場合、このことは見落とされがちですが、科研費で… 予備データ、計画を理解できる図を示す 研究計画は申請書の本体であり、書いている内容が実現可能で、意味のあるものであることを審査員に納得してもらう必要があります。そのためには、色々な工夫が必要とな… 「予想通りにいかないときの対応」の書き方 最初から失敗するつもりで研究する人はいませんが、実際には全ての研究がうまく行くことは稀であり、それなりの割合でうまくいかないこともあります。そうした可能性を… タイムテーブルを示す 必須ではありませんが、3年や5年といった研究期間全体のタイムテーブルを入れると、何をどのタイミングで行うのか一目でわかります。そのため、審査員が研究計画全体… 「研究の準備状況」の書き方 研究の準備状況とは、本研究を進めるための準備がどれくらい整っているか、研究スタート時にどれくらい整っていそうかを書くための欄です。たくさん書く必要はなく「準… #科研費のコツ56 申請者の担当する部分 (2) 研究目的・内容等 ① 特別研究員として取り組む研究計画における研究目的、研究方法、研究内容について記入してください。 ② どのような計画で、何を…