いったん研究が始まっててしまうと、そのテーマをどう進めるかが焦点になってしまうため、テーマの良し悪しについてはあまり考えなくなってしまいます。しかし、良い研究は良いテーマから生まれます。

さらに、どんなにテーマが素晴らしくても研究方法や研究対象に対して独自性が発揮されないのであれば、申請者を採択する理由はありません。

ここでは、どのようにしておもしろい研究テーマを生み出すのか、また、研究における新しいアイデアはどのように生まれるのかについて見ていきます。

ポイント

「誰もやっていない」研究テーマであることを強調する人がいますが、これは微妙です。そもそも研究とは「誰もやっていない」ことをするものです。単に誰もやっておらず新しいというだけでなく、重要であるのに誰もやっておらず、さらに、申請者なら他の人よりも上手に取り組めることを説明する必要があります。言い換えれば、そうした申請者が有利となる部分で研究テーマを立てる必要があります。