研究課題名を気にする人は多いですが、実際にはそこまで重要ではありません。
研究課題名は評価項目には含まれていない
研究課題名は、わかりやすく、大まかな研究内容がつかみやすく、キャッチ―なものが良いに決まっていますが、公開されている科研費や学振の審査基準の中には研究課題名についての項目は含まれていません。
となればあまり気にしてもしょうがなく、他に時間を使った方がマシなのですが、それでも気になってしまいますよね。ここでは研究課題に含まれる3つの要素について紹介します。研究課題名は文字数制限があることも多いので、3つ全てを取り入れる必要はありません。
課題名の3つの要素
ここで紹介する研究課題名はKAKENで検索した、思われる基盤研究(A)の採択課題です。申請書巧者がつけたと研究課題名です。
要素1 方法
このように、研究課題名に方法の概要が含まれるケースは多くあります。方法を書くことで、今回の提案が、絵空事ではなく現実的なものであり、研究内容が具体的であることを予想させます。
研究課題名を見るだけで、どんなことをしようとしているのかが何となく予想できる点も高い評価につながります。
要素2 目的
「本研究」が何を目的としているのかを研究課題名で宣言するのも良くある方法です。具体的な研究目的が示されていれば、研究課題名を見るだけで、研究の重要性や意義、妥当性についておおよそ見当をつけることが可能です。
要素3 展望
「本研究より先」の展望を示しておくことで、この研究のスケールの大きさや重要性をアピールすることができます。
ただし、展望で書く内容は本研究計画そのものではなく、それに向けて本研究では第一歩を踏み出すという位置づけですから、あまり展望を書きすぎるのも良くありません。さらりと書いてください。