申請書を書いたあとに推敲は必須ですが、推敲しすぎるものも時間の使い方としては良くありません。申請書は最後の最後は水物なので、他のものへの応募などを考えた方が最終的にはうまく行きます。
#科研費のコツ 106
— 科研費.com (@kakenhi_com) April 16, 2024
申請書の完成度を高めるためには、書きあげた後の推敲は必須ですが、何度も推敲を重ねるとかえって迷いが生じます。
見直し・推敲は5-6回もすれば効果はほぼ飽和しますから、最後の最後は覚悟を決めて提出してしまい、他のことをした方がマシです。https://t.co/q3jAMYEaJb pic.twitter.com/IGtHStZnrY
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ヒント:小文字のLではなく1です。
生産性の低下
申請書を見直す、推敲するにあるように、推敲を繰り返すほどに内容の改善効率は低下しますので、ある程度以上の推敲は時間を大幅に消費するだけになってしまいます。他の重要なタスクやプロジェクトに対する時間が奪われてしまい、全体的な生産性が低下する可能性があります。
申請書は研究生活における重要な一部分ですが、全てではありません。ある程度まで推敲してしまったら他のことを始める方が良いでしょう。仮に研究資金の調達が至上命題である場合でも、他の研究費や財団に応募する方が資金の獲得効率は良くなります。申請書の推敲をさらに継続する場合でも、応募先を変えながらにしましょう。
創造性の低下
過度の推敲は、オリジナルのアイデアや表現を消し去る可能性があります。これは、推敲プロセス中に安全で定型的な表現に依存する傾向があるためです。
また、「完ぺきだ」と満足してしまうと、そこから新たな工夫を取り入れるモチベーションは大きく低下します。たとえ申請書がうまく機能せず相手に伝わらなかったとしてもです。推敲をしすぎた結果、新たなアイデアや更なる改善が取り込まれないのであれば、全体としてはジリ貧になります。
フィードバックの遅れ
推敲をしていない申請書に対してフィードバックを求めるのは失礼ですが、推敲をしすぎてフィードバックを受ける機会を逃すのも良くありません(速さは全てに優先する)。まずはほどほどに推敲した申請書でフィードバックを受けるようにしましょう。
また、推敲をしすぎて自分の申請書に対する自信が過度に深まると、他人のアドバイスを受け入れにくくなり、このこともフィードバックの遅れにつながります。