研究費を少なめに申請する方がいます。予算枠の余りに滑り込める可能性が高いからという考えかもしれませんが、採否にほとんど関係ありません。大多数の人は満額申請ですので、あなたも同じで良いのです。減らされるときも一律ですし…
#科研費のコツ 104
— 科研費.com (@kakenhi_com) April 14, 2024
「少なめに研究費を申請すれば、ボーダーだった時に、予算残額の関係で優位になる…」
と考えていた時期がありましたが、実際はそうではありませんでした。
ほぼ全員が満額で申請していますし、減らされるときは少なく申請していようが一律です🥲https://t.co/WD6bklRbU8
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申請額が少ないから最後の予算調整の際に隙間に潜り込めるだろう
審査員は申請額はちゃんとみません(特定の費目に偏っているとかは見ますが)。申請額の妥当性を評価する項目はありますが、自分の研究ではない申請内容の妥当性を評価できる人は多くはありませんし、個別の課題における妥当性をイチイチ検討していては時間がかかりすぎます。
また、一律で30%減額などの措置が取られがちですので、少なめの額で申請してもさらに減らされるだけです。民間財団などの場合は、助成総額が決まっているために、狙い通りに予算調整の隙間に潜り込める可能性が無くはないですが、そのわずかな可能性に最初から賭けるのはリスクリワードが悪すぎると思います。
同等以上の成果を安い予算で実現するのだから評価されるだろう
申請書においてこのことをアピールする人も稀にいますが、「安くしなくて良いから、もっと成果を出せ」と言われておしまいです。同じことを安い申請額で達成できるから価値が高い、というロジックではなく、同じ申請額でここまでできるから価値が高い、というロジックへの転換を目指しましょう。
実際、ほとんどの人は満額申請ですから、あなたも満額申請で何も問題がありません。アピールするポイントはそこではありません。