言葉の選び方にもあるように、申請書において口語や難しい言葉を使ってしまうと、明瞭かつプロフェッショナルなコミュニケーションを保つという大原則が怪しくなってしまいます。

言葉遣いには改めて気を付ける必要があります。

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1. プロフェッショナリズムの維持と信頼性の向上

申請書は公式の文書であるため、プロフェッショナルな言葉遣いが求められます。口語的な表現を避けることで、内容の真剣さと専門性を強調し、読者に対して信頼性を高めます。

申請書は、あなたの知識、経験、そして能力を評価するための重要なツールです。そのため、適切な言葉遣いは、あなたの専門的なイメージを構築し、読者に信頼感を与える重要な要素となります。

具体例
  • 口語的: 「やっぱり、私がこの研究をやりたいのは、みんなにその重要性を知ってもらいたいからです。」
  • 適切な表現: 「この研究を追求する動機は、その重要性を広く認識してもらうことにあります。」

2. 内容の正確性と理解の容易さ

専門用語の過度な使用は、内容をわかりにくくすることがあります。簡潔で直接的な言葉遣いは、内容の正確な伝達と読者の理解を助けます。

内容の正確性と理解の容易さを確保するためには、無駄に難しい言葉を避け、簡潔で明確な言葉遣いを心がけることが重要です。これにより、申請書の読者が情報を正確にかつ迅速に理解し、申請者の意図を適切に把握することが可能になります。

具体例
  • 難しい言葉: 「本研究は、非線形動力学系におけるリアプノフの安定定理、とくに大域的に漸近的に安定な平衡点に基づいて、複雑な生態系のモデリングに取り組む。」
  • 簡明な表現: 「この研究では、種間相互作用を理解するための新しいモデルを開発します。」

3. アクセシビリティの向上と専門性とのバランス

申請書の読者は多様な背景を持つため、専門用語を用いる際は、その意味を簡潔に説明し、より広い読者層が理解できるようにすることが重要です。

申請書においては、無駄に難しい言葉を避けることで、多様な背景を持つ読者が申請内容をより容易に理解し、申請者の意図を正確に把握することが可能になります。

具体例

専門的だがバランスが取れた表現: 「私の研究は、データを分析しパターンを学ぶ人工知能の一種である深層学習を活用して、画像認識技術を改善します。」