1つの文は長すぎず、短すぎずが基本であることは全員が知っていますが、実際の申請書ではなかなかその通りにはいかない部分です。
#科研費のコツ 89
— 科研費.com (@kakenhi_com) March 30, 2024
一般的には1文は40字~60字程度が良いと言われたりもしますが、伝わるかどうかは文字数というよりは読みやすさ(読み疲れや誤読しにくさ)で決まります。
自分が書いた文章を実際に声に出して読んでみて、違和感があるかどうかがわかりやすいでしょう。https://t.co/dDcz9VvDcv pic.twitter.com/Jm30aw5IuX
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ヒント:小文字のLではなく1です。
文が長すぎる
全ての長文がそうではありませんが、一般的には長文は文章構造が複雑になり、審査員は文章の情報を整理しにくく、要点を見落とす可能性があります。また、その文において何が重要かを見極めることが難しく、文章の長さの割に相手にうまく伝わらない可能性があります。
よく「長い文章は2つに区切りましょう」というアドバイスがあります。それは事実ではすが、全てではありません。たとえば、
- A+B。→ A。B。
だけでなく
- A+B。C。→ A。B+C。
- A+B。C。→ B。A+C。
のように、前後の文とつなげたり、順序を変えたりするケースも少なくありません。科研費や学振の場合、1文が3行を超えると長文に該当しはじめ文章を分けることを考えますが、必ずしも単純な2分割が正解ではないことを覚えておいてください。分割した結果、片方の文章が短くなってしまった場合などは、前後の文章と結合する必要があります。
書く内容を整理しないまま書き始めた場合に長くなりがちです。メモ書きも活用して内容を整理してから書き始めるようにしましょう。
文が短すぎる
短文の場合、文そのものが理解できないというよりは、文が持つ情報が少なすぎて、文と文の関係がよくわからないケースがほとんどです。
のように、最初の文と次の文がどのような関係にあるのかの説明が省略されているため、個々の文がわかっても全体的な理解につながりません。長文よりもむしろ短文の連続の方が見かける頻度は高いです。
内容が薄かったり、文と文のつながりの説明が足りていなかったりする場合は、研究内容について深く考えていないケースがほとんどであり、研究について深く考えていないのであれば、どうやっても書きようがありません(無理に書いても内容が薄くなるだけです)。まずはしっかり背景を勉強し、研究内容を深いレベルで考えるようにしましょう。