話し言葉と書き言葉が違うのは当然ですが、申請書を書きなれていない人の場合、自分が思う書き言葉と、読みやすい書き言葉とのギャップにも気を付ける必要があります。また、文章に手綱をつけず流れるままに書き進めると、ついつい余計なことまで書いてしまいますので、慎重に見直す必要があります。
#科研費のコツ 81
— 科研費.com (@kakenhi_com) March 22, 2024
文章を書きなれていない人ほど、「ちゃんとした文章」を書こうとした結果、大仰な表現に行き着くことが多いです。
どこかで聞いたことのある言葉の響きと勢いだけで書くと、こうした表現に歯止めが効きません。必ず見直してください。
神は細部に宿る。https://t.co/imzctA5Cor pic.twitter.com/UzUpZ6IAkw
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ヒント:小文字のLではなく1です。
申請書を書きなれていない人が書きがちな単語
しかしながら、
「しかし」で十分である場合でも、なんとなく格調が高そうだからといって「しかしながら」を選択していると思われるケースはかなり多いです。大した意味の違いが無いのであれば、よりシンプルな方を選ぶべきでしょう。
関係性
これも「関係」で十分なところを、それっぽいという理由だけで「関係性」という言葉を選択しているケースは多そうです。
「性・化・的」などは大抵の言葉の後ろに付けることができて便利ですが、意味をあいまいにしてしまいがちです。足さなくても済むのであれば、よりシンプルで意味のはっきりした方を選ぶべきでしょう。
申請書を書きなれていない人が勢いで書きがちなこと
背景と問題点
申請書の最初は大抵、背景と問題点を指摘するパートです。しかし、勢いで目的や研究計画までを書いてしまう人がかなりいます。自分がそうなっていないかを、もう一度、確認しましょう。
目的や計画もいずれ書くことになるのですが、それらは別の場所で書くべき内容であり、ここではありません。何を聞かれているのかをしっかり理解し、それ以外のことを書かないようにしてください。
重要性・創造性(展望)
研究の重要性や創造性は書きやすいところですので、ついつい分量が多くなりがちです。しかし勢いのまま書いてしまうと他を書くスペースが減ります。また、申請書の評価においてもっとも重要な点は、これから何をするか、ですので、そこを削ってまで長々と書くほどのところではありません。
常に全体のバランスを見ながら何をどれくらいの文量書くかを判断する必要があります。