図の基本は横幅1/3~2/5位の図か横幅いっぱいの図です。それぞれどこに置けばよいのでしょうか?
#科研費のコツ 76
— 科研費.com (@kakenhi_com) March 17, 2024
横書きの文章では、視線は左から右、上から下へと動きます。
申請書のメインは文章であり、図表はその補助ですから、本文が右、図表が左であることが多いです
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横幅1/3~2/5位の図(左右編)
図の配置を考える時、下のような図のレイアウト(市松模様)を考えてしまう人は雑誌の影響を受けすぎです。
この配置がダメな場合、図は左端か右端のどちらかに寄せる必要がありますがどちらがよいのでしょうか?科研費.comに寄せられる申請書および公開されている申請書のほとんどは図を右側に配置しています。この理由を考えてみましょう。
まず、ヒトの視線は左から右に、上から下に動きます。この際、申請書においてもっとも読んでもらいたいものは本文であり、図は本文を理解するための補助資料です。そのため図の優先度は本文より劣り、右側になります。また、本文で図を引用して初めて図に目が移ることからも考えても、視線の流れが、(左)本文→引用部→対応する(右)となるのは自然でしょう。
一方で図の中でのLegendの位置は
- 図が上でLegendが下
- 図が左でLegendが右
の2択です。この場合、Legendは図の説明ですから、図本体よりも優先度が下がるのでやはり優先度の高い順に左→右(もしくは上→下)です。
横幅1/3~2/5位の図(上下編)
#科研費のコツ74や 図の挿入位置と大きさで説明しているように、図の上下はかなり制約がキツイものがあります。基本的には段落サイズに依存します(そして幅も制限があるので、自然と取りうるサイズは決まってきます)。
どうしてももう少し大きくしたい場合は以下のような工夫があります。
工夫1
美しい図の高さは段落1つ分が基本です。それ以外だと、段落にめり込んでしまって、無駄な折り返しが発生してしまいます。逆に言えば、そうならないのであれば図を拡張する余地があるということです。
そのためのもっともオーソドックスなパターンは前の段落の凹みにうまく合わせるパターンです。
工夫2
考え方は同じですが、こちらの方が使い勝手は良いかもしれません。大見出しがそれほど長くならないことと、大見出しの前に空行があることを利用すれば、一気に2行分の大きさを確保できます。
通常これくらい大きくすれば、なんとか収まるもので、これで収まらないのであれば、図の内容を見直す方が良いでしょう。