「研究環境」の書き方にもあるように、ここもそれほど書き方にバリエーションがあるわけではありません。
科研費申請書における「研究環境」の記述では、研究を成功させるための具体的かつ詳細な環境要素に焦点を当てることが重要です。以下に、各要素の詳細な書き方について説明します。
#科研費のコツ 59
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 28, 2024
「準備状況」と同様「研究環境」も、十分だと書く一手です。どの申請書でもほぼ同じなので差はつかず、ここで独自性を発揮しても仕方ありません。
ただし、主体的に研究できる環境か、など実現可能性に影響しそうな点は予め説明しておくと良いでしょう。https://t.co/7Nsd1HEi3B pic.twitter.com/nAJxJcMTlT
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研究施設と設備
- 具体的な施設の特徴と利点:研究に利用する実験室、フィールドワーク用の施設、共通機器などの具体的な情報を提供します。例えば、実験室の広さ、設備の最新性、特殊な装置の有無などを詳細に説明し、それが研究テーマにどのように適しているかを明示します。
- 設備のアクセシビリティ:研究に必要な特定の機器へのアクセス可能性や、それを使用するための訓練やサポートの有無について述べます。
人的リソース
- チーム構成と専門性:研究チームのメンバーの専門分野、経験、研究における具体的な役割を記述します。例えば、実験の実施、データ分析、フィールド調査など、各メンバーが担当する具体的なタスクを明らかにします。
- 協力関係の具体例:他の研究機関や企業との協力関係について、その関係が研究にどのように貢献するかを具体的な例を挙げて説明します。
- エフォート:専任教員などの場合はエフォートが十分に割けることを説明します。
研究資源
- データと資料へのアクセス:研究に必要なデータベース、文献、アーカイブなどへのアクセス方法や、これらが研究にどのように活用されるかを説明します。
- 材料や技術の準備:材料の入手先、購入プロセス、必要な材料が常時利用可能であるか、研究で用いられる具体的な技術や手法(実験手順、分析方法、データ処理技術など)の準備状況について説明します。
研究環境の全体的な利点
- 研究目標達成への寄与:提供される施設、設備、人的リソースが、具体的な研究目標の達成にどのように貢献するかを統合的に論じます。例えば、高度な実験設備が新しい科学的発見を可能にする、または多様な専門分野のチームが包括的な分析を提供するといった具体的なシナリオを提示します。
- リスク管理と問題解決の準備:研究過程で予想される問題やリスクに対する研究環境の対応能力を強調します。これには、機器の故障に対する迅速な修理サービス、データ損失に備えたバックアップシステム、実験の失敗に対する追加のリソースの確保などが含まれます。
「研究環境」の記述は、申請する研究が実施される物理的、技術的、人的な背景を詳細に描くことで、研究計画の実行可能性と信頼性を強化します。このセクションは、申請者が研究に必要な資源を理解し、適切に活用できることを示すために重要です。