創造性に遠すぎる将来展望を書いても響きません。 比較的近い将来について、
を分けて書くと良いでしょう。
#科研費のコツ 58
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 27, 2024
創造性は、かつての「研究のインパクト、波及効果」に相当します(こっちの方がわかりやすい…)
具体的には
1⃣ 当該研究領域に対するインパクト
2⃣ 周辺関連領域にへの波及効果
3⃣ 社会に対するメリット
と対象ごとにポイントを絞って書くと良いです。https://t.co/sJ87Ud5ssE pic.twitter.com/bsvXlC9aQy
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ヒント:小文字のLではなく1です。
独自性と区別する
創造性は多くの人が問題なく書けているパートですが、それでも、独自性と区別されずに書かれてしまっているケースも見かけます。当然、別の概念ですので、創造性は短くて良いので1段落を確保してください。
創造性とはインパクト・展望
「研究の創造性」の書き方でも説明したように、創造的な研究とは他の研究や社会に対して(良い)影響を与える研究です。かつてはインパクト・波及効果という名称であり、その方が書くべき内容を想像しやすいかもしれません。
インパクト: 研究成果あるいは研究を実施することそのものがどれだけ大きな変化や影響をもたらすかを示します。これは通常、定量的なデータや指標を使用して測定されます。例えば、精度の向上、コストの削減、社会問題への寄与などが考えられます。インパクトは、社会と直接つながっているタイプの研究の成功を判定する主要な評価要素の一つであり、その目標や成果を明確に定義し、測定可能な指標を設定することが重要です。
波及効果: 研究成果や開発した手法やデータが引き起こす影響がどのように広がり、他の要因や領域に影響を与えるかを指します。これは、直接的な影響だけでなく、間接的な影響も含みます。社会、周辺関連分野、当該研究分野などの他の側面にどのような影響を及ぼすかを評価します。
創造性はあまり書きすぎない
創造性は論文におけるディスカッションと少し似ています。この研究が何に役立つかについて予想して書いてください(それにより、本研究をより大きな一部として位置づけ、重要性を示してください)、という点では同じような役割を持っています。しかし、創造性はディスカッションよりも仮説が多いことに気をつけてください。
こうした理由から、創造性(あれにも役立つ、こうなるかもしれない)を多く書いたところで絵に描いた餅で虚しいだけです。この研究が大きな展開に繋がりうることを示せればそれで十分です。