なぜ、あなたの研究計画は「全てが」成功する前提なんでしょう?計画がひとつでもうまくいかないと、以降の研究に支障がでる計画は高リスクです。
- リスクを取りつつ、それとは独立した内容の研究も行う。
- バックアッププラン(プランB)を示す
などにより計画に厚みを持たせることが重要です。「計画の厚み」とは、うまくいかない計画もあることを前提とした、余裕があり実現可能性の高い研究計画のことです。
#科研費のコツ 45
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 14, 2024
失敗すると思って研究計画を立てる人はおらず、全て成功する前提で申請書は書かれがちですが、
実際には全てがうまく行くはずもなく…
予備データの提示やバックアッププランの準備など、リスクをコントロールし実現可能性の高さを示す必要があります。https://t.co/X2zcRWKWsk pic.twitter.com/xypKebW09d
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ヒント:小文字のLではなく1です。
「独りよがり」な研究計画とは、自分の予想は完全に正しく、また、研究計画や研究能力は完ぺきで、書いたことは必ず実現できるという前提のもとに立てられている研究です。失敗を想定していないので、
あれをして、これをして、それをもとにこれをする…
のような一本道の研究計画であることが特徴です。典型的なものとしては
のようなタイプです。有名なあるいは重要な病気であれば、多かれ少なかれ挑戦者は存在した(存在する)にもかかわらず、なぜ申請者が原因遺伝子を探せば見つけられると考えているのでしょうか?なぜ、どんな遺伝子かもわからないのに研究期間内に機能解明できると考えられるのでしょうか?治療薬の開発ってそんなにすぐにできるもの?…など。
こうした独りよがりな研究計画は大抵の場合、無知と自身の研究を深く考えていない態度から来ます。
慣れていない研究の場合、それがどれくらい大変でどれくらい時間がかかるのかは想像しづらいものです。論文を読んでもかかった時間までは書いていません。また、多くの場合はそれ以前の問題として、これはどれくらいの大変なのだろうか?と自問することすらしていないと思われます。