独自性はもっとも多くの人が苦手とする部分です。人の思考は驚くほど似ていますし、現在ある材料や技術から思いつくアイデアは多くの場合そこまで新しく見えないものです。

これを嫌ってアイデアを練りすぎると、実現が難しいほど複雑になったり、アイデア倒れになったりします。思い出してください。Googleは12番目に登場した検索エンジンですし、タミフルで一番儲けたのは開発した人ではなく、タミフルを錠剤にした人です。

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アイデア倒れはありがちな失敗

申請書はまだ行っていないことに対する評価ですので、練られたアイデアは高く評価されがちです。しかし、こだわりがたくさん詰まった理屈のうえではうまく行く研究計画は、ほとんどの場合、最後までたどり着きません。

漫画や小説、ゲームを作ったりしたことのある人ならわかると思いますが、一番楽しいのはアイデアを練っている最初の段階であり、実際に作業を始めると苦痛の連続です。そして大抵の場合、作品として世に出ることなく放棄されます。

独自性も同じで、どこまでこだわるのか、どこまで真に独自なものが良いのかなは難しい問題です。

実際、そこまで独自でなくても良い

そう考えると、独自性にこだわりすぎて誰も評価できないような、ましてや自分でも完遂できないような「独自なもの」にしてしまうと、うまく行きません。

まったく何の工夫もないのはさすがにダメだとしても、ちょっとした工夫でも十分です。本サイトでオズボーンのチェックリストを推しているのは、既存のアイデアを元に新しいアイデアを作ることができるからです。