新しいアイデアは「研究の独自性」の重要な要素ですが、 「〇〇〇すれば良いと考えた」と主張するためには根拠が必要です。 根拠が無い主張は 「星に祈れば良いと考えた」と同レベルであり、説得力に欠けます。

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単純な話のようですが、アイデアの根拠が無い申請書はかなり多いです。アイデアに根拠が無いとどうなるかを見てみると早いでしょう。

  • 〇〇〇は明らかになっていない。申請者は、これを明らかにすることで、研究の理解が飛躍的に進むと考えた。
  • 〇〇〇の分子メカニズムは不明である。そこで本研究では、相互作用分子の網羅的な解析から、これに関わる新規因子を同定できると考え、これを行う。
  • 新しい医療機器の開発が求められている。そこで本研究ではこれを行う。

このように、根拠を示さないと実現可能性について評価できず、「具体的に何をどうするのですか?」「なぜその方法だとうまく行くと思っているのですか?」といった質問にうまく答えることができません。

申請者自身が根拠について真面目に考えておらず、したがって説明できない

よく見られるパターンです。アイデア自体が何となくだったり、関連研究を真面目に調べていなかったりと準備不足であることが多いです。

アイデアに対して必ず根拠を示すことを意識することで、自身が準備不足であることはすぐに明らかになります。

研究の見通しが極端に甘く、おそらくうまく行かないだろうことが審査員から見て明らかである

研究歴の浅い方などによく見られます。申請者としては根拠を書いたつもりですが、経験豊富な審査員から見ると根拠が不十分であるパターンです。本人はちゃんと書いたつもりであるため、見直しても気づきにくく、根が深い問題です。

忌憚のない意見を言ってくれる第三者に「根拠が根拠になっているか」についての意見を求める、時間をおいて新鮮な気持ちで読み直すなど、何かしらの工夫が必要です。