申請書には、何を書くのか(要素)とどこにどのような順で書くのか(構成)の2つポイントがあります。要素は申請書中の項目(背景と問い、独自性と創造性etc)と必ずしも対応せず、項目単位で考えているだけでは書くべき内容を見失ってしまいかねません。
#科研費のコツ 17
— 科研費.com (@kakenhi_com) January 17, 2024
申請書には様々な形式がありますが「審査員を説得し、その価値を認めてもらう」という共通目的があるため、書くべき内容はほとんど同じです
申請書では「要素」と「構成」の2つのポイントさえしっかりしていれば、作文技術の巧拙は大した問題になりませんhttps://t.co/G9BTxGSFF7 https://t.co/u83jqrmb79
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ヒント:小文字のLではなく1です。
要素
繰り返し述べているように、申請書は英雄の物語です。その視点で『桃太郎』を見ていきましょう。
このように身近な物語もいくつかの馴染みのある要素で構成されていることがわかります。実際の物語では各要素はここまで明確に書かれておらず、連続的に登場する点で申請書とは異なっています。その点、申請書は書くべき項目が事前に設定されているので、何をどこに書けば良いのかがより明確です。
申請書において要素とは、背景、重要性、意義など、特定の役割をもった文章の固まりであり、申請書を形づくる(文章で人を説得する)ための重要な部分です。それぞれの項目として独立していることもありますが、背景と問い、独自性と創造性のように複数の要素が組み合わさって一つの項目になっていることもあります。
申請書における構成
構成とは、何をどの要素に書き、それをどの順でどのように見せるかという要素の組み立てです。たとえば、住居における要素とはトイレやキッチン、寝室、ダイニングのような機能をもった部屋であり、構成とはそれらの部屋をどう土地に収め、どのように快適に過ごしやすくするか配置することです。
申請書においても、背景、着想の経緯、独自性などの境界は曖昧であり、どこに書いても良い内容もあります。しかし、文章全体の読みやすさやスペースの兼ね合いなどを考えていくと自ずと最も良い配置は決まっていくものです。