研究課題名にはいくつかのパターンがありますが、もっとも多いのは方法と目的を組み合わせるパターンです。
#科研費のコツ 9
— 科研費.com (@kakenhi_com) January 9, 2024
課題名には3つの要素があります。
1⃣ 方法(どうやって研究するか)
2⃣ 目的(何を研究するか)
3⃣ 展望(研究するとどうなるか)
40字に全てを含めることは難しいため、もっとも多いのは「1⃣方法+2⃣目的」のパターンです。
例)〇〇〇法による〇〇〇の解明https://t.co/qD5FFOHtx7
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研究課題名のつけ方にあるように、研究課題名には大きく方法、目的、展望の3つの全てまたはいずれかを含めます。中でも方法と目的を組み合わせた研究課題名はもっともメジャーなパターンです。
「方法+目的」型の研究課題名の特徴
科研費などでは全角で40文字が課題名の上限ですので、長すぎる課題名はつけられません。そうした時に、方法、目的、展望のうち最も優先順位の低い展望を外し、研究計画の概要を示すために方法と目的を残す、このパターンはバランスがとても良いのです。実際、研究課題名の全パターンのうち27.5%と第2位です。
まず、研究計画を理解しようとするとき、そもそもこれは何を明らかにするための計画なのか(目的)は真っ先に知りたいところです。そして、その目的をどうやって達成するつもりなのか(方法)についてもぜひ知りたいと考えるでしょう。実際には方法は割愛されることも多いですが(第1位は「目的のみ」型です。)、研究課題の王道は「方法+目的」であると思います。
「方法+目的」型の研究課題名の具体例
方法と目的をそれぞれハイライトしつつ、具体例(ここでは基盤(B)の研究課題名)を見ていきます。
- フレキシブル多電極シートと深層生成モデルを用いた内臓活動の常時計測と可視化
- 地上・衛星同時観測によるPc5地磁気脈動の励起・伝播特性の解明
- 「総合的な学習の時間」導入による学校文化・教師文化の変容に関する実証的研究
- 教育技術移転アプローチによるインドネシア会計教育基盤の形成
このように、方法部分は「による」や「を用いた」の直前が該当します。他にも以下のように副題を用いて方法を説明するパターンもあります。
- 日韓音楽教育関係史に関する総合的研究–1945 年 8 月以降から現在までを中心に–
- アフリカにおける乳幼児の栄養改善と市場の役割:市場の季節性と意思決定の性差に着目
- 半乾燥熱帯畑作地における混作技術革新:根圏微生物機能と深層土水の活用
また、目的はわかりやすく「~の解明」「~の開発」がつく場合もありますが、省略されるケースも多いです。
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