約物(やくもの、役物とも書く)とは、句読点や疑問符、括弧、ダッシュなどの「記号」を意味します。フォントによっては約物の前後は字間が空いてしまい、行頭が不揃いになったり、間延びしてしまったりします。
適切に詰めたり空けたりした方が可読性が上がることも多いので、余力があるときに調整するとよいでしょう。
マイナスインデントで行頭を揃える
鍵括弧(「 」)や中黒(・)が行頭にくると、前後に余白があるせいで行頭がそろわないことがあります。そういった時は左インデント(文字列の前のインデント)をマイナスに設定して、行頭を揃えましょう
- [ホーム] → [段落] → [行と段落の間隔] → [行間のオプション]
- [インデントと行間隔] → [インデント] → 文字列の前: -0.5字
フォントの種類や大きさによっては、-0.5字ではうまく行かないかもしれません。その場合は適宜調節してください。
科研費.comで推奨する游明朝 11ptの場合は-0.5字の設定で行頭が綺麗に揃います。
文字間隔を調節する
全角の丸括弧は前後の間隔が広いので、美しくない場合があります。そこで、半角の括弧を使うのですが、和文フォントと欧文フォントではベースラインが異なるため、それはそれで美しくありません。
文字間を適切に調節することで、全角括弧の前後を詰める(空ける)ことができます。
丸括弧の前を詰める
- 1つ前の文字を選択(この場合は「日」)→ CTRL+D(Windowsの場合)または、[ホーム] → [フォント] 右隅の↘
- [フォント] → [詳細設定] → [文字間隔] :狭く 2pt
丸括弧の後を詰める
- 詰める文字を選択(この場合は「)」)→ CTRL+D(Windowsの場合)または、[ホーム] → [フォント] 右隅の↘
- [フォント] → [詳細設定] → [文字間隔] :狭く 2pt
他にも、ダッシュ(―)の後ろを2ptくらい広くとっても良いかもしれません。