申請書の中盤と終盤を特に印象的に

評価は、ピーク時と終了時の苦痛の平均で決まる

これはピーク・エンドの法則として知られています。審査員にとって、申請書を読み、評価する行為は苦痛を伴うものです。そして、印象(記憶)に基づく苦痛の評価はピーク時と終了時の苦痛の平均で決まることが知られています。

すなわち、中盤以降のなるほどと思わせる鮮やかな解決のアイデアと最後の充実した予備データ、研究計画は審査員の苦痛を緩和する効果があると考えられます。

書き出しに命を賭けろという教えはしばしば目にしますが、申請書の書き出しは研究の背景説明や問題提起なので、誰が書いてもほぼ同じであり評価しづらい部分です。申請書の評価にもっとも効くアイデアや予備データ(実現可能性の証明)が重要です。

背景を書きすぎて、肝心の研究計画やアイデアがうまくいくと考えられる根拠等を十分に説明できないということが無いように、バランスを意識してください。実際、総説のように背景を事細かに説明する申請書は多いです。

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