研究には色々なパターンがあります。
問題解決型の研究
問題解決型の研究とは、ある具体的な問題点(弊害、デメリット)の解決を目指すタイプの研究で、1を10にするような研究です。例えば、次のようなタイプの研究です。
一方で、どんな問題でも良いわけではなく、明らかに研究する価値のないものや、解決する方法が現時点では存在しなさそうなもの(難しすぎるもの)もあります。研究されていない問題≠研究する価値がある問題である点には注意が必要です。
価値創造型の研究
問題解決型の対極にある研究が価値創造型の研究です。価値創造型の研究とは、まだこの世に無い価値を創造する研究であり、0を1にするような研究です。例えば次のような研究です。
一方で、まだこの世に無いもの・こと≠価値のあるもの・こと、である点は、問題解決型と同じです。
問題解決型であれば、多くの人が問題にしている時点で、ある程度の研究の価値は担保されている一方で、価値創造型ではそこが担保されていません。したがって、問題解決型よりも丁寧に、研究の価値を審査員に納得してもらえるよう、丁寧な説明が求められます。
基本的にはどちらも同じ書き方だが…
問題解決型も価値創造型も基本的には似たような書き方ですが、書きやすさわかりやすさだけで言えば問題解決型です。科研費.comでも基本的には問題解決型の研究を念頭に説明していきます。価値創造型の研究で申請書を書くことを考えている場合は、適宜、読み替えてください。