学振DC1, DC2の応募者数、採択者数、採択率
データが利用できる2004年以降の学振DC1・DC2の応募者数、採択者数、採択率を示します。応募者数は比較的安定していますが、緩やかな増加傾向であり、特に2023年から2024年にかけて大幅に増加しています。こうした直近の増加の理由を明示するデータはわかりません。。 採択数は2017年以降、DC1:700件、DC2:1100件程度で安定しています。しかし、応募数の増加により、採択率は低下しています。
学振PDと海外学振の応募者数、採択者数、採択率
データが利用できる2004年以降の学振PDおよび海外学振の応募者数、採択者数、採択率を示します。学振PDの応募者数の低下が顕著です。ポスドクを獲得しにくくなったという噂はチラホラ聞きますが、それも納得です。この要因は少子化で人材獲得競争が激しく、いまいちパッとしない国内の科学振興政策による業界の魅力低下が影響しているように思います。RPDは採択率が5割近く、さすがにアンバランスすぎる気がします。
ますます、申請書の書き方の重要性が高まってきている
学振DCの応募者数は増加し、採択率は低下しています。おそらく採択者数を目標値とした調整の結果だと思われます。競争が激しいにもかかわらず業績に差がつきにくい学振DCでは、しっかりとした申請書を書くことが採否を決めることでしょう。
一方、学振PDについては、応募者数が減少している割には採択者数が高めで安定している傾向にあります。とはいえ、もともと優秀であると考えられる層の20-30%ですので、今後も数少ない学振PDのポジションを巡っての熾烈な争いは続きそうです。長期採用の動きもありますので、今後も学振PDの魅力は失われることは無いでしょう。業績もさることながら、申請書の書き方で取りこぼしの無いようにしないといけません。海外学振であれば、さらに採択率高めなので、海外に行っても良いと思える人はそちらがおすすめです。楽しいですよ、海外。