エフォートは、研究者の年間の全仕事時間を100%としたとき、その研究課題の実施に必要となる時間の配分率です。ここでいう全仕事時間には、研究活動だけでなく、教育活動、診療活動、管理運営業務、その他の職務も含まれます。

科研費応募時には、本応募研究課題が採択された場合を想定してエフォートを入力します。ただし、エフォートは一度入力したら固定されるものではありません。課題が終了した、申請していた研究費が不採択になった、新たに研究費を申請した/採択された、教育・管理業務の割合が変わった、など研究活動や職務全体の状況が変われば、エフォートも変化します。必要に応じて、e-Rad上で確認・修正しましょう。

必要なエフォートの目安(エフォートは後で減らせる)でも説明したように、エフォートは後からでも修正できます。ただし、採択課題に登録されているエフォート値を修正する場合には、所属研究機関の承認と配分機関の受理が必要です。単に「自由に変えられる」というよりも、研究活動や職務全体の実態に合わせて、必要な場合に適切な手続きを行うものと考えるとよいでしょう。

2026年現在のエフォートの考え方

科研費の公募要領では、エフォートは「研究者の全仕事時間に対する当該研究の実施に必要とする時間の配分割合」として扱われています。つまり、分母は「研究時間」だけではありません。講義、学生指導、会議、委員会、診療、管理運営業務などを含めた全仕事時間の中で、その研究課題にどれだけの時間を使う見込みかを示すものです。

応募時点では、採択された場合を想定して合理的に見積もります。その後、実際に採択・不採択が確定したり、他の研究費や職務状況が変わったりすれば、当初の見込みと実態がずれることがあります。その場合には、必要に応じてエフォートを見直します。

エフォートの考え方

参照:エフォートの考え方

エフォートを修正してもよい根拠

エフォートは、応募時点の見込みに基づいて入力するものです。そのため、採択後や年度途中に研究活動・教育活動・管理業務等の状況が変われば、エフォートの実態も変わります。e-Radでは、採択後の課題についてもエフォート修正申請を行うことができます。

ただし、採択課題に登録されているエフォート値の修正には、研究機関事務代表者の承認と配分機関担当者の受理が必要です。反映されない場合は、研究機関または配分機関側で処理が止まっていることがあります。

エフォートの修正方法

採択後の課題に登録されているエフォート値を修正するには、e-Rad上でエフォート修正申請を行います。修正申請後、所属研究機関の承認と配分機関の受理を経て、修正内容が採択課題に反映されます。

詳しい操作方法は、(研究者向け)操作マニュアル|府省共通研究開発管理システム(e-Rad)ポータルサイトの「6. エフォート修正編」を確認してください。

e-Radにおけるエフォート修正

エフォート修正に関するQ&A

Q
エフォートには何を入力すればよいですか。
A

研究者の年間の全仕事時間を100%としたとき、その研究課題の実施に必要となる時間の配分率を入力します。

全仕事時間には、研究活動だけでなく、教育活動、診療活動、管理運営業務、その他の職務も含まれます。科研費応募時には、本応募研究課題が採択された場合を想定して入力します。

Q
採択後にエフォートを修正してもよいですか。
A

はい。採択後であっても、研究活動や職務全体の状況が変わった場合には、エフォート修正申請を行うことができます。

ただし、採択課題に登録されているエフォート値を修正するには、研究機関事務代表者の承認と配分機関担当者の受理が必要です。修正を申請しただけでは、ただちに採択課題へ反映されるわけではありません。

Q
過去年度の課題のエフォートを修正したい。
エフォートを修正したいが、対象の課題が「課題情報一覧(エフォート確認・修正)」に表示されません。
A

過去年度の課題に対するエフォートについても、研究者自身で修正申請を行うことができます。

研究者自身によるエフォート修正申請の基本的な操作手順は次のとおりです。

1)クイックメニューの「エフォートの修正申請」またはグローバルメニューの「エフォートの管理」>「エフォート修正申請」をクリックする。
2)修正を行う「課題年度」を選択する。
3)「エフォート値を修正する」ボタンをクリックし、該当課題の「エフォート(%)-修正値」を入力する。
4)「入力内容の確認」ボタンをクリックし、内容を確認したうえで「この内容で申請する」ボタンをクリックする。

エフォート修正の反映には、研究機関事務代表者の承認および配分機関担当者の受理が必要です。

Q
エフォート修正の申請内容が採択課題に反映されません。
どうすれば反映されますか。
A

エフォート修正の申請後、採択課題に内容が反映されるには、所属研究機関の事務代表者の承認と配分機関の受理が必要です。

反映されない場合は、所属研究機関または配分機関における処理状況を確認してください。

Q
変更申請の申請時に、「エフォート修正申請中の研究者がいるため申請できない」旨のエラーメッセージが表示され、変更申請できません。
A

当該課題の研究組織に登録された研究者がエフォート修正を申請中の場合、変更申請を行うことができません。

当該研究者のエフォート修正申請が処理中になっていないかを確認してください。状況が分からない場合は、所属研究機関の事務担当者またはe-Radヘルプデスクに問い合わせるとよいでしょう。

<e-Radヘルプデスク問い合わせ先>
電話番号:0570-057-060
受付時間:9:00~18:00
※土曜日、日曜日、国民の祝日および年末年始(12月29日~1月3日)を除く

Q
「課題情報一覧(エフォート確認・修正)」の「みなし計上分課題情報」を削除したい。
A

「エフォート一覧」画面から、みなし計上分課題情報を直接削除することはできません。

研究期間が複数年にわたる研究について、継続予定年度の採択課題がまだ生成されていない場合、前年度のエフォート値が当年度分として「みなし計上分課題情報」に表示されることがあります。

当初は継続予定であったものの対象年度には継続しないことになった場合は、変更申請で研究終了年度を修正する必要があります。また、研究自体は継続するものの対象年度には研究組織に参加しない場合は、配分機関担当者により対象年度の採択課題を生成したうえで、変更申請により当該研究者を研究組織から削除する必要があります。

いずれも配分機関担当者または研究代表者による対応が必要になるため、状況に応じて所属機関の事務担当者に相談してください。

Q
採択課題の登録情報を変更したい場合、エフォート修正と同じ手続きですか。
A

エフォート値の修正は「エフォート修正申請」として行います。一方、研究組織や課題情報など、採択課題の登録情報を変更する場合は、配分機関がe-Radでの変更申請を認めているかどうかにより手続きが異なります。

変更申請が認められている場合は、「応募/採択課題一覧」画面から該当課題の「申請可能な手続きへ」を選び、変更申請を行います。変更申請が認められていない場合は、研究者または研究機関から変更申請を行うことができないため、配分機関の担当者に確認してください。

エフォートは、申請書上の形式的な数字というよりも、その研究課題に実際どれだけ従事できるかを示す情報です。応募時には合理的に見積もり、採択後や年度途中に状況が変わった場合には、必要に応じて見直すようにしましょう。