基盤研究(B・C)では研究課題の国際性が独立した評定要素ですが、日本学術振興会は国際性の定義が分野によって異なることも明示しています。そこで本稿では、国内資料を使う研究を含め、世界の研究へ何を追加するかを「新しい問い」「未利用の証拠」「比較可能な事例」「一般化の境界」の四経路で整理します。これは科研費の公式分類ではなく、研究内容の国際的な接続を考えるための科研費.comの実務フレームです。

「海外で行う」から「世界の議論を一歩進める」へ

国際性を書くとき、「海外の研究者と連携する」「国際学会で発表する」「英語で成果を公表する」といった活動から始めると、研究内容の価値が活動予定の後ろへ隠れます。活動は、比較資料を得る、異なる解釈を検討する、共通概念を調整するなど、研究上の機能と結びついて初めて意味を持ちます。

主例は、国内の港町に残る訴願記録を用いた歴史研究です。世界の研究で残る判断へどの一手を加えるかを決め、主たる貢献経路、補助経路、広げない範囲を一つずつ選びます。

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