基盤研究(B・C)では、研究課題の国際性が独立した評定要素です。ただし、日本学術振興会は国際性の定義が分野によって異なることも明示しています。そこで申請書では、海外共同研究者の人数や渡航歴を増やすより先に、世界の研究者が本研究の結果をどの場面で使うのかを一つ具体化すると、国際性を研究内容へ接続しやすくなります。
国際性を「海外で何をするか」から書き始めると、活動予定の説明になりがちです。先に決めたいのは、本研究が終わったあと、国外を含む研究者がどんな判断・比較・再検証にその成果を使えるようになるかです。
海外活動ではなく、結果の利用場面から逆算する
国際学会で発表する、海外研究者と連携する、英語論文を出す。いずれも重要な活動ですが、それだけで研究課題の国際性の中身が決まるわけではありません。研究内容と国際性をつなぐには、成果の利用者と利用場面を置きます。たとえば「別地域の研究者が、自地域の事例と同じ軸で比較できる」「既存理論が別条件でも成立するか再検証できる」「国内でしか得られない資料を用いて、世界で未決着の説明を判別できる」といった場面です。
この記事では国際性の完成文を作りません。世界の研究者が本研究の結果を使う一場面を決め、そこから必要な成果物、比較軸、一般化しない範囲を逆算します。
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