解釈・概念形成を中心とする研究でも、「仮説を設定し、データを収集し、統計的に検証する」と書けば研究計画らしく見える、と感じることがあります。

「仮説を検証する」という語を削るだけでは、研究タイプに合う文章にはなりません。直すべきなのは、申請者が資料へ何を行い、どの比較からどの範囲の判断へ進むかが見えない研究動詞です。抽象語を、選定・分解・比較・反例検討・境界設定という証拠操作へ置き換えます。

実験研究の文型を借りると、実際の研究判断が消える

問題は、仮説という語を使ったこと自体ではありません。実際には事例の意味を比較し、既存分類に収まらない事例を検討し、概念の適用範囲を定める研究なのに、その操作が「検証する」の一語へ畳まれることです。

この記事では、研究タイプの診断や申請書全体の重心は扱いません。それらを定めた後、原稿中の一段落だけを選び、実験研究型の定型文から実際の証拠操作が追える段落へ書き換えます。読後には、修正前文、修正後文、変更箇所、変更理由を並べた注釈付きBefore/Afterが残ります。

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