民間財団や公的トップダウン事業の公募名に、自分の研究分野と同じ語が含まれていると、「テーマは合っている」と判断しやすくなります。しかし、財団が特定の活動や研究者を支えたい場合と、公的事業が政策上の変化へ向けて研究開発を組み合わせる場合では、同じ語が示す役割が異なります。

この診断で三分後に決めるのは、応募するかどうかではありません。現在の原稿がどこで制度と噛み合っていないかを一箇所に絞り、次に読む資料と直す順番を決めます。制度目的の詳しい分解は09-09、科研費原稿の財団向け書換えは09-10、受益者の行動経路は09-11、非専門審査への説明は09-12で扱います。ここでは入口診断だけを行います。

民間財団とトップダウン事業を同じ「テーマ一致」で見ない

民間財団では、設立趣旨、寄附者の意思、支援対象、助成期間内に期待する成果、対象地域や研究者層などが、支援の輪郭を作ります。公的トップダウン事業では、政策・事業目標、研究開発目標、複数課題の役割分担、成果指標、次段階への移行条件などが、個別研究の位置を決めます。どちらも「関連分野だから適合」では足りませんが、確認すべき接続点は同一ではありません。

三分診断では、制度種別を判定材料にしすぎず、支援目的、期待する変化、研究の直接成果、実施条件の四窓を順に見ます。公募要領の採点を再現するものではなく、応募準備を続ける前に大きな不一致を止める編集用の診断です。読後には、最初の赤信号、根拠箇所、次の確認先を記した「制度適合の入口メモ」が残ります。

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