受入先の装置、長期データ、調査船、理論、ネットワークを借りることと、研究の問い・判断・成果を受入側へ預けることは同じではありません。独立性は「一人で全部できる」と主張することではなく、借りる機能と申請者が保持する研究上の所有を分けて示すことで具体化します。
受入先への依存を隠すほど、独立性が強くなるわけではない
受入先がなければ実施できない計画では、資源への依存を弱く見せようとして、装置やデータの説明を曖昧にすることがあります。しかし、必要資源を正直に示さないと実現可能性が落ちます。問題は借りることではなく、問い、対象選択、比較、計画変更、解釈、成果統合のどこまで受入側が決めるのか不明なことです。
この記事では、受入先の機能、申請者が獲得する能力、保持する判断権、完成責任を負う成果、受入期間後に持ち出す研究軸を「独立性台帳」に整理します。海外という場所の不可欠性や帰国後の移管条件は09-06で扱うため、ここでは研究所有と成果責任だけに限定します。
読後に残すものは、研究項目ごとに一行ずつ埋めた独立性台帳と、それを文章へ戻した独立性段落です。受入研究者の貢献を小さく書くのではなく、貢献の出力と申請者の決定を並べて、双方の責任を明確にします。
このアーカイブはゴールド会員限定です
この記事は、毎年 9月5日 の当日のみ無料公開されます。
本日は対象外の日付のため、アーカイブの閲覧にはゴールド会員への登録が必要です。
所属機関に有料版をおねだりしませんか?