受入先の装置名や資料名を増やしても、申請者を採用した後に研究がどう変わるかは見えません。設備を主語にするのではなく、現在できない区別、受入先で増える証拠、可能になる判断、申請者が引き受ける決定へ一段落を組み替えます。

設備紹介が詳しいほど、申請者の研究が隠れることがある

受入先を説明する段落では、大型装置、希少試料、長期データ、専門家の実績を丁寧に書きたくなります。これらは受入環境の強さを示しますが、設備が申請者の研究へどのように作用するかを書かなければ、研究室案内で終わります。「高性能な装置がある」「豊富な資料を利用できる」だけでは、採用前後の差が読み取れないからです。

この記事の範囲は、設備・データ・指導者を紹介している一段落の書換えだけです。受入先と申請者の間で判断権や成果責任をどう分けるかは09-05で扱います。ここでは、設備名詞を、申請者の問い・比較・判定を変える動詞へ翻訳します。

読後に残すものは、原稿から抜き出した一段落の修正前、四つの注釈、修正後の三点セットです。受入先の設備を削ることが目的ではありません。設備名を必要な位置へ残しながら、「それにより何を区別し、何を決められるようになるか」を前面へ出します。

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