課題名を変えただけでは、複数助成の重複は解消しません。審査や採択後の管理で問われるのは、誰が、どの対象に、いつ、どの作業を行い、何を完成させ、その費用をどこが負担するかです。同じ研究テーマを複数の民間財団へ出す場合は、応募書類を別々に仕上げる前に、研究全体を共通の一枚へ戻す必要があります。
この記事の対象は、同一年度に複数助成へ応募し、どこまで共通化してよいか、両方採択されたときに何を残すかを決め切れていない申請者です。読後には、課題・期間・経費・成果物を横断して確認できる「重複・調整シート」と、単独採択・複数採択ごとの対応案が残ります。
制度上の確認と、この記事の判断法を分ける
令和9(2027)年度科研費公募要領では、競争的研究費について不合理な重複や過度の集中を排除する考え方が示され、他の研究費の名称、課題名、研究期間、予算額、エフォート等の記載が求められています。これは科研費の公式ルールです。
民間財団の併願、同時受給、変更手続は財団ごとに異なるため、この公募要領を個別財団へそのまま当てはめてはいけません。実際の応募では、各財団の最新要項、FAQ、申告欄、所属機関の規程を確認します。
以下の「研究単位への分解」と「複数採択時の調整シナリオ」は、公式制度の説明ではなく、科研費.comが申請前監査のために使う実務上の判断法です。
このアーカイブはゴールド会員限定です
この記事は、毎年 9月1日 の当日のみ無料公開されます。
本日は対象外の日付のため、アーカイブの閲覧にはゴールド会員への登録が必要です。
所属機関に有料版をおねだりしませんか?