研究計画と自己分析と将来展望を別々に完成させると、同じ申請者の文章なのに三つの物語ができます。学振DCでは、一つの研究項目について「研究として何が分かるか」と「申請者が何を判断できるようになるか」を同時に置き、その能力が学位後の問いを開始するところまでつなぎます。

研究成果だけでも、成長目標だけでも足りない

研究項目に「政策効果を明らかにする」とだけ書くと、成果は示せても、申請者がどの研究判断を担うか分かりません。自己分析に「統計分析力を高める」とだけ書くと、成長目標は示せても、なぜ今回の研究にその能力が必要なのか分かりません。将来展望に「交通政策研究を発展させる」と書いても、採用中の経験が次の研究へどう移るかは読めません。

最新の学振DCの審査方針は、自身の課題設定に至る背景、方法のオリジナリティ、今後の展望と、将来の研究者としての期待を確認します。申請内容ファイルには研究計画と研究遂行力の自己分析等が含まれます。本記事では制度欄を単に横断して言い換えるのではなく、一つの研究項目から二種類の到達点を作り、次の問いへ渡す方法を扱います。

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