同じ研究構想でも、基盤研究では「複数の研究要素を代表者が何に統合するか」、若手研究では「申請者自身がどの問いと判断を伸ばすか」が文章の重心になります。方法や対象を無理に変えるのではなく、規模・統合責任・自立性の三点を同じ事実から書き分けます。
研究内容を別物にするのではなく、説明の焦点を変える
基盤研究A・B・Cは、一人又は複数の研究者で組織する独創的・先駆的な研究計画です。若手研究は、博士の学位取得後8年未満等の要件を満たす研究者が一人で行い、将来の発展が期待できる優れた着想へ一定期間の助成を行う種目です。令和9(2027)年度公募では、基盤研究A・B・Cは3〜5年間、若手研究は2〜5年間です。
ここから「基盤研究は共同研究者を増やす」「若手研究は小さく一人で完結させる」と機械的に書き分けると、どちらも弱くなります。基盤研究は一人でも応募でき、若手研究でも共同利用設備、研究協力、助言を利用し得ます。違いを作るのは人数の見た目ではなく、研究規模を何で表し、計画全体の統合責任を誰に置き、申請者の研究軸をどの位置へ出すかです。
本記事は、どちらへ応募すべきかを決める診断ではありません。候補種目を選んだ後、同じ研究構想を制度目的に沿って説明するための書き分け原則を扱います。本人の業績や準備状況から若手研究と基盤Cの二択を絞る作業は、次の工程へ分けます。
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