基盤Cが「一人研究専用」、基盤Aが「大人数研究専用」と公式に定義されているわけではありません。金額と期間だけなら形式上は合わせられても、申請書で誰がどの判断を担い、複数の研究項目を何に統合するのかが曖昧なら、研究規模と説明の中心がずれます。反対に、若手研究の応募資格を満たしていても、共同研究者の判断を並べただけで申請者自身の研究軸が見えなければ、制度目的との接続は弱くなります。
基盤A・B・C・若手研究の名称を見て迷うとき、最初に確認するのは「どの種目が格上か」ではありません。研究計画を種目名から切り離し、資格、必要経費、期間、研究判断の単位、統合責任、本人の研究軸を順に読むと、不適合の兆候を短時間で見つけられます。
予算額だけ合わせても、研究計画の中心責任は合わない
令和9(2027)年度公募では、基盤研究Aは応募総額2,000万円以上5,000万円以下、基盤研究Bは500万円以上2,000万円以下、基盤研究Cは500万円以下で、いずれも研究期間は3〜5年間です。
若手研究は500万円以下、2〜5年間で、博士の学位取得後8年未満等の要件を満たす研究者が一人で行う研究とされています。基盤研究A・B・Cは、一人又は複数の研究者で組織する研究計画です。
以下の診断は、公式の応募資格や審査基準を置き換える採点表ではありません。公募要領で確認した形式条件を入口にしつつ、研究構想がどこで種目名に引っ張られているかを見つけるための編集用ツールです。対象は、基盤A・B・C・若手研究を希望額や過去の慣例で選び、原稿の中心責任をまだ点検していない研究者です。
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