研究体制図は、研究者の所属関係を紹介する図ではありません。各担当が何を完成させ、その成果を誰へどの条件で渡し、基準を満たさないときは誰へ戻し、最後に誰が研究上の判断を下すかを一枚で追えるようにします。

人を線で結んでも、研究は動いて見えない

共同研究の申請書では、研究代表者を中央に置き、共同研究者、連携機関、技術支援部門を周囲へ並べた図がよく使われます。所属と人間関係は分かりますが、試料、測定結果、解析結果、判断がどの順で動くかは分かりません。審査員は、人数の多さよりも、研究項目が途中で止まらない設計になっているかを確認します。

図に必要なのは、肩書ではなく五種類の情報です。担当者が行う役割、次の担当へ渡せる形になった成果物、受取側が確認する受渡し条件、基準を満たさないときに戻す差戻し、複数の結果が食い違ったときに結論を選ぶ最終責任です。この五つがそろうと、文章では見落としやすい責任空白が線の切れ目として現れます。

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