共同研究者の役割は、肩書や専門分野から書き始めません。研究項目の完了条件を決め、完了に必要な機能を分解し、各機能が返す成果物と品質条件を定めた後で、最も適した担当者を割り当てます。人を先に置かないことで、役割の重複と責任空白を減らせます。
「専門だから担当する」では、研究項目との接続が弱い
体制欄では、「生態学を専門とするB氏が現地調査を担当する」「情報科学を専門とするC氏が解析を担当する」と書きがちです。専門性は役割を任せる根拠の一部ですが、研究項目が何を必要としているかまでは示しません。同じ現地調査でも、調査地点の選定、機器設置、試料採取、種同定、地域調整では必要な機能が異なります。
人名から役割を作ると、その人ができる作業を計画へ足す方向に進みます。研究項目の完了に不要な作業が増えたり、逆に誰の専門紹介にも現れない重要機能が抜けたりします。役割は研究計画に人を合わせる操作であり、人に研究計画を合わせる操作ではありません。
この記事では、研究項目ごとの必要機能を逆算し、共同研究者へ割り当てるところまで扱います。文章のBefore/Afterは08-04、成果物の受渡しを一枚で示す体制図は08-05へ渡します。
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