数字は文章を具体的に見せる装飾ではありません。人数、割合、期間、精度を入れるなら、その数字が何を比較し、何を測定可能にし、どの研究判断に使われるかを示します。根拠のない精密さは削り、必要に応じて範囲、上限、概数へ直します。

数字を入れると、具体的になるとは限らない

科研費申請書では、「対象者を百名集める」「成功率を九割にする」「半年以内に完了する」といった数字が置かれます。数字があると計画が固まっているように見えますが、根拠と用途がなければ、審査員には別の疑問が生まれます。なぜその人数なのか、何と比べる割合なのか、その期間でなければ何が困るのか、その精度が研究判断に必要なのかという疑問です。

数値目標の設定だけを扱うのではなく、文章中に現れるあらゆる数字を点検します。対象規模、観察間隔、調査期間、分類精度、再現率、処理時間、施設数、候補数などです。数字ごとに働きが違うため、一律に細かくするのではなく、その数字が担う仕事を確かめます。

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