強い語尾は自信の表明ではなく、主張の機能と証拠範囲の一致によって決まります。目的は実施を明確に言い切り、仮説は検証対象として置き、予測は条件付きで示し、期待成果と波及は確度に応じて留保します。すべてを断定する必要も、すべてを弱める必要もありません。
語尾を一括で強くしても、申請書は強くならない
推敲の段階で、「〜と考えられる」を「〜である」へ変えれば自信が伝わる、あるいは断定を避けて「可能性がある」を増やせば慎重に見える、と考えることがあります。しかし、語尾の強さだけをそろえると、目的、仮説、予測、既知の事実、期待成果の区別が消えます。
申請書には、研究者が必ず実行すること、現時点で検証する説明、仮説から導かれる観測予測、既に確認した事実、研究後に期待する展開が混在します。これらは同じ確度で書くものではありません。
必要なのは、文ごとに「何の役割を持つ主張か」と「どの証拠まであるか」を確認し、その組合せに合う語尾を選ぶことです。
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