研究項目の到達点は、「実験を終える」「データを集める」ではなく、研究終了時にどの問いへどの判断を返せる状態かで定めます。数値目標がなくても、区別できる説明、特定できる条件、定められる範囲を明示すれば、完了状態は具体化できます。

実施内容を書いても、研究の終了状態は決まらない

「試料を採取する」「聞き取りを行う」「モデルを構築する」と書けば、何をするかは伝わります。しかし、すべて予定どおり実施した後に、何が分かればその研究項目を完了とみなすのかは別の問題です。

到達点が作業で終わっていると、審査員は方法の妥当性を評価できても、研究全体が目的へどこまで近づくかを判断しにくくなります。データが得られた後の判断を申請者が引き受けず、「結果を総合的に考察する」へ残しているように見えるからです。

この記事で扱う到達点は、数値閾値ではありません。研究項目の終了時に、どの説明を区別し、どの条件を特定し、どの範囲まで言えるかという知識上の終了状態です。数値を使うべき目標値の設計は07-24で分けて扱います。

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