独自性を示すには、先行研究が明らかにした範囲と、そこに残る問いを確認し、本研究が加える差分によって何を新たに検討できるかを対応させます。関連研究は、本研究の差分を判断する基準になります。

独自性を判断できる形で示す
申請書では、「対象が新しい」「別の方法を使う」「新しい資料を分析する」といった違いが、独自性として示されることがあります。これらは本研究と先行研究の差分になり得ます。ただし、その差分が研究上どの役割を持つのかまで書かなければ、本研究の位置づけは明確になりません。
たとえば、先行研究とは異なる資料を使う計画であっても、その資料によって検討する問いが示されていなければ、資料の変更だけが前面に出ます。別の分析方法を導入する場合も、先行研究では答えられなかった何を検討するために必要なのかを示すことが重要です。
独自性の説明では、先行研究がどこまで答えたかを確定し、その範囲で残る問いを示します。続いて、その問いを検討するために本研究が追加する対象、資料、条件、方法、視点などを書きます。この差分によって新たに検討できる問いまでつながると、本研究の位置づけを比較可能な形で示せます。
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