科研費の目的欄で審査員を迷わせないためには、研究目的の大きさを整理することが重要です。研究者として長期的に目指す大目的、今回の研究期間で達成する中目的、個別の実験や解析に対応する小目的を混同せず、申請書には中目的を中心に記述します。

審査員が目的の項目でつまずく理由
科研費の申請書において、目的の項目は、審査員が今回の研究で何を明らかにするのかを把握するための重要な箇所です。しかし、目的を読んでも研究の到達点がはっきりしない申請書は少なくありません。その原因の一つが、大きさの異なる目的が同じ文章の中に混在していることです。
例えば、ある部分では研究者が長期的に解決したい大きな学術的課題を掲げ、別の部分では特定の実験や解析の実施を目的として記述していることがあります。どちらも研究に必要な要素ですが、目的としての粒度は異なります。
長期的な目標だけが書かれていると、審査員は、今回の研究期間でどこまで到達するのかを判断できません。反対に、実験や解析の内容だけが並んでいると、それらを通じて何を明らかにしたいのかが見えません。科研費の目的欄で中心に書くべきなのは、研究者として最終的に実現したいことでも、個々の作業内容でもありません。今回の研究期間内に到達する、中程度の大きさの目的です。
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