学振や科研費の申請書に使える基本のフォントは以下の通りです。
添削を希望する方は、Macであっても游ゴシック(体)、游明朝(体)の組み合わせで申請書を書いていただけると、OSの違いを気にせずに済み、ありがたいです(厳密にはMacとWindowsの游ゴシックと游ゴシック体は見え方が画面上での見え方は違うのですけれども)。
これら以外にも、インストールすれば自由に使えるフリーフォントがいくつか公開されています。そうしたフリーフォントのうち、申請書に使えるフォントの条件は、以下の2つです。
- 美しい(可読性が高い)フォントであること
- ウェイトがそろっていること
この条件を満たすフリーフォントを紹介していきます。どちらもMac・Windowの両方で使えます。
Noto Sans Japanese(ゴシック体)とNoto Serif Japanese
Noto Sans JapaneseとNoto Serif JapaneseはGoogleとAdobeが共同開発したゴシック体のフォントです。美しいばかりでなくゴシック体はウェイトが9種類(Thin, ExtraLight, Light, Regular, Medium, SemiBold, Bold, ExtraBold, Black)があり、
明朝体もウェイトが7種類(ExtraLight, Light, Regular, Medium, SemiBold, Bold, Black)あます。
ので、見出しに使えそうです。特にWindowsユーザーの場合は複数のウェイトがあるフォントは貴重です。ただし、ここまでたくさんのウェイトを使い分けないのであれば、あえて使わなくても良いかなとは思います。
UDデジタル教科書体(Windows 明朝体)
Windows10以降で使えるフォントで、等倍(N)、英数字がプロポーショナル(NP)、英数字とかながプロポーショナル(NK)の3種類に通常(R)と太字(B)の計6種類あります。NPとNKは英数字が全角に近い幅広タイプなのでちょっと使いづらいかもしれません。
申請書で使うなら、UDデジタル教科書体N-RとUDデジタル教科書体N-Bの2つになるでしょうか。本文の強調時に使うなどするのがよさそうです。
IPAexフォント(IPAex明朝とIPAexゴシック)
独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) によって配布されているフォントです。ゴシック体もありますが、こちらはウェイトがそろっていないので、ちょっと科研費申請書には使いにくいでしょうか。明朝体はウェイトが一種類あれば良いので問題ありません。