スライドに載せるイラストやアイコン、どうやって探していますか?
まさか、「Google画像検索」で適当に拾った画像をコピペしていませんか?

それは非常に危険です。
画質が悪いだけでなく、**「著作権侵害」**のリスクがあるからです。特に学会発表や論文(商用利用扱いになる場合が多い)では、権利関係がクリアな素材を使うのが鉄則です。

今回は、研究者が安心して使えて、しかもデザイン性が高い**「商用利用可」の素材サイト・ツール**を厳選して紹介します。ブックマーク必須です。


1. 科学・医療イラストの「神」サイト

研究発表、特にバイオ・医学系のイラストは、一般的な素材サイトでは見つかりません。以下の2つが世界的な定番です。

① 統合TV(TogoTV)

日本のライフサイエンス研究者なら知らない人はいない、最強のイラストデータベースです。

  • 特徴: 細胞、実験器具、マウス、DNAなど、研究に必要な絵がほぼ全て揃っています。
  • 権利:CC-BY(クリエイティブ・コモンズ表示 4.0)
    • 「© 2016 DBCLS TogoTV」のようにクレジットを表示すれば、改変も商用利用も自由です。
  • 形式: パワポで色を変えられる「SVG形式」や、背景透過の「PNG形式」でダウンロード可能。

② Servier Medical Art (SMART)

フランスの製薬会社Servierが提供している、高品質な医学・生物学イラスト集です。

  • 特徴: 解剖図、臓器、細胞シグナル伝達などの図が非常に精細で美しい。海外の論文でよく見るあのタッチです。
  • 権利: CC-BY 3.0。クレジット表記が必要ですが、無料で使えます。
  • 使い勝手: サイトから「PowerPointファイル」ごとダウンロードでき、パーツを分解して使えるのが神懸かっています。

【図版指示 1】

  • 内容:TogoTVとServier Medical Artのトップページまたは素材例のスクリーンショット。
  • キャプション:「『実験器具』や『臓器』の絵は、ここから探せば間違いない」

2. 概念図・スキーム図に使える「アイコン」サイト

実験フローやメカニズム図を描くとき、リアルな絵よりも「記号(アイコン)」の方が伝わりやすい場合があります。

③ ICOOON MONO

日本で最も使いやすいモノクロアイコン素材サイトです。

  • 特徴: シンプルで癖のないデザイン。6000種類以上。
  • すごい点: サイト上で**「好きな色(RGB指定)」に変えてからダウンロード**できます。スライドのメインカラーに合わせて色を変えられるので、パワポ上での作業が激減します。
  • 権利: 商用利用可、クレジット表記不要。

④ HUMAN PICTOGRAM 2.0

「非常口の人」のようなピクトグラムのバリエーションサイトです。

  • 特徴: 「転ぶ」「悩む」「会議する」など、研究背景(社会問題や患者の様子)を説明するのに最適です。少しユーモアのあるポーズもあります。
  • 権利: 商用利用可、クレジット表記不要。

【図版指示 2】

  • 内容:ICOOON MONOのダウンロード画面。
  • 構成要素:
    • 色の選択パレットを赤枠で囲む。
    • 「サイト上で色を変えられる!」と強調。

3. 背景・イメージ画像に使える「写真」サイト

スライドの表紙や、チャプターの扉ページには、高画質な写真を使うとグッと引き締まります。

⑤ O-DAN(オーダン)

世界中の無料写真素材サイトを横断検索できる日本語対応のサービスです。

  • 特徴: 「Unsplash」や「Pixabay」といった、海外の超ハイクオリティな写真サイトを一括で検索できます。
  • 検索のコツ: 日本語で「実験」と入力すると、英語の「Experiment」に翻訳して検索してくれるので便利です。
  • 権利: 検索結果によりますが、基本的に商用利用可・クレジット不要のサイトが中心です。

4. 色選びに迷ったら「カラーパレット」ツール

「色のセンスがない」と悩む必要はありません。プロが作った色の組み合わせを借りてくればいいのです。

⑥ Color Hunt

  • 特徴: 「4色の組み合わせ(パレット)」が無限に並んでいるサイト。
  • 使い方: 「Popular」順に並べて、気に入ったパレットを見つけたら、そこに書かれている**カラーコード(#FF5733など)**をパワポに入力するだけ。
  • おすすめ: 「Blue」や「Cold」などのタグで検索すると、知的な研究発表に合う配色が見つかります。

⑦ Adobe Color

  • 特徴: より高度なツール。「アクセシビリティツール」機能を使えば、その配色が**「色覚多様性に配慮できているか(CUD)」**を判定してくれます。

【図版指示 3】

  • 内容:Color Huntのパレット一覧画面。
  • キャプション:「『この4色を使う』と決めるだけで、スライドに統一感が生まれる」

まとめ:素材は「フォルダ」に貯めておく

毎回サイトにアクセスして探すのは非効率です。
研究生活でよく使うイラスト(マウス、ピペット、試験管、患者、矢印など)は、ダウンロードして**PowerPointの「マイ素材ファイル」**にまとめて保存しておきましょう。

  1. TogoTV で実験器具を揃える。
  2. ICOOON MONO で汎用アイコンを揃える。
  3. PowerPoint に貼り付けて保存しておく。

これだけで、スライド作成のスピードは倍速になります。
「探す時間」を減らし、「考える時間」を増やすために、これらのツールを使い倒してください。


※注意:利用規約(Terms of Use)は必ず確認を!
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