研究体制図は「名簿」ではありません。審査員が見たいのは、名前を線で結んだだけの星座のような図ではなく、誰から誰へ何(試料・データ)が渡り、どう研究が回転するのかを示した「回路図」です。メンバーの必然性と予算の妥当性を一目で証明する、機能的な体制図の描き方を解説します。

導入
研究計画調書において、研究体制図(チーム編成の図解)は、審査員の理解を助ける強力な武器になり得ます。しかし、残念なことに多くの申請書では、単に研究者の氏名を四角で囲み、それらを無造作に線で結んだだけの「相関図」が見受けられます。
しかし、「誰と誰が知り合いか」を示しただけの図に、審査上の価値はありません。
審査員は極めて多忙です。本文の研究組織欄を見れば分かるメンバーリストを、図として再掲されても、それは情報量がゼロのノイズにしかなりません。視界に入っても脳内で処理されず、単なる紙面の装飾としてスルーされます。
審査員が体制図に求めているのは、静的な階層構造(誰が偉いか)ではなく、動的な役割とフロー(どう動くか)です。「このメンバーがいなければ、この研究サイクルは物理的に回らない」という必然性を、視覚的に証明する必要があります。
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