審査員は「これから頑張る人」ではなく「既に走っている人」を支援します。「準備する予定」は禁句。「セットアップ完了」「プロトコル確立済」と言い切ることで、実現可能性の不安をゼロにする記述テクニックを解説。「時制」を変えるだけで、あなたの申請書は「願望」から「実績」に変わります。

導入:未来形は「リスク」であり、過去形は「実績」である
研究遂行能力や準備状況の欄において、多くの申請者が無意識に使ってしまう「負のキーワード」があります。それは、「予定である」「考えている」「準備中である」という未来・現在進行形の言葉です。
審査員がこの表現を見たとき、脳内では以下のようなリスク変換が行われます。
- 「立ち上げ予定」→「まだ動くかわからない(トラブルで半年潰れるかもしれない)」
- 「検討中」→「具体的な方法が決まっていない(迷走するかもしれない)」
科研費は「宝くじ」ではなく「投資」です。投資家である審査員は、海のものとも山のものともつかない計画よりも、既にプロトタイプが動き出し、あとは燃料(資金)さえあればゴールできるプロジェクトを好みます。「これから準備します」と宣言することは、自ら「私はリスクの高い投資先です」と看板を掲げるようなものです。
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