申請書における「検討する」は、「考えます(結果は約束しません)」という敗北宣言です。これを「特定する」「決定する」といった達成動詞に書き換え、さらに「どうなれば完了と言えるのか(終了条件)」を数値や状態として定義してください。ここまで書いて初めて、計画は願望から契約へと進化します。

導入
「本研究では、AとBの相関関係について検討する。」
「新規合成ルートの最適条件を検討する。」
研究計画書、特に「年次計画」の欄を埋める際、この「検討する」という言葉を無意識に連発していないでしょうか。日本語として非常に座りが良く、便利な言葉ですが、競争的資金の申請書において、これは最も警戒すべき禁止ワードの一つです。
なぜなら、「検討する」は単に「調べる」「考える」という動作を指しているだけで、結果を何も約束していないからです。極端な話、データをぼんやりと眺めて「うーん、関係なさそうだな」と考えただけでも、検討したことになってしまいます。
審査員は、あなたの思考プロセスや努力する時間にお金を払うのではありません。その研究活動によって得られる成果や知見にお金を払うのです。「検討します」という記述は、「お金はください。でも、何か成果が出るかは約束できません」と言っているに等しいのです。
本稿では、この便利な逃げ道である「検討する」を封印し、審査員が成果を確信できるアクション動詞と終了条件に変換する技術を解説します。これにより、あなたの申請書は努力目標から、プロフェッショナルとしての約束へと生まれ変わります。
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