「本研究では〇〇を調査する」と書いたらアウトです。調査は手段であり、目的ではありません。目的とは「調査の結果、〇〇という真実を明らかにすること」です。採択される申請書は「探索(何が出るか分からない)」ではなく「検証(AならばBになるはずだ)」の形をとっています。宝探しにお金は出ません。地図を持った冒険にお金が出るのです。

導入
申請書を拝読していて最も勿体ないと感じるのは、研究目的の欄が単なるTo-Doリストになっているケースです。
「本研究の目的は、〇〇についてアンケート調査を行うことである」
「本研究では、××に作用する新規因子をスクリーニングする」
これらは審査員にとって、研究の目的として認識されません。なぜなら、アンケートやスクリーニングはあくまで手段であり、その先にあるはずの到達点が示されていないからです。
手段を目的として記述することの最大のリスクは、審査員に「やってみて何も出なかったらどうするのか?」という不安を抱かせる点にあります。科研費は何か面白いものが見つかるかもしれない旅への出資ではなく、確度の高い仮説を実証するプロセスへの投資です。
本稿では、あてのない探索を、論理的な検証へと変換し、採択率を飛躍的に高めるための記述テクニックを解説します。
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