申請書で強調や見出しのためにフォントサイズをいじっていませんか?素人が複数の文字サイズを混在させると行間が狂い、紙面全体のバランスが崩壊しがちです。基本は指定サイズ(11pt等)で固定し、構造は太字と余白で示すのが鉄則です。

審査員の視線を乱す「サイズ調整」の罠

申請書の作成において、自分の主張を強く訴えたい、あるいは文章の構造を分かりやすくしたいという思いから、フォントサイズを頻繁に変更してしまう研究者は少なくありません。大見出しを14ポイントに拡大し、小見出しを12ポイントにし、本文中の重要なキーワードだけを一回り大きなサイズにする。さらに、図表のキャプションや参考文献には9ポイントを使い、限られたページ内にできるだけ多くの情報を詰め込もうとする。

執筆している本人の画面上では、情報の重要度が可視化され、メリハリの効いた読みやすい文書になっているように錯覚しがちです。しかし、審査員がそのような申請書を印刷された紙面、あるいはPDFとして目にしたとき、最初に受ける印象は圧倒的な読みにくさであり、さらに言えば素人感です。

審査員は何十件もの申請書を限られた時間の中で連続して読んでいます。彼らが求めているのは、過剰な視覚的刺激ではなく、ストレスなく情報を吸収できる整然とした紙面です。フォントサイズを過度に操作することは、文章の行間を不規則に歪め、視線のスムーズな移動を物理的に妨げます。結果として、書き手が強調したかったはずの箇所が逆にノイズとなり、読み手の集中力を削ぐ原因となってしまうのです。審査員は敵ではありませんが、読み疲れを誘発するレイアウトは、提案内容の魅力が伝わる前に無意識の抵抗感を生んでしまいます。

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