国際性は「派手さ」だけではありません。地味なデータ収集や検証作業こそ、世界の科学が渇望する「インフラ」になり得ます。あなたの研究を「主役」ではなく、世界を支える「公共財」として位置づけ、不可欠さをアピールする記述戦略を解説します。

導入
「世界を驚かせる」「常識を覆す」。
申請書の国際性に関する項目では、こうした華々しい表現が推奨されがちです。しかし、すべての研究が派手なブレイクスルーを目指しているわけではありません。日々の地道なデータ収集、既存理論の厳密な検証、あるいは地域の固有性の記録。いわゆる「銅鉄実験」や「ノーマル・サイエンス」に従事する研究者にとって、無理に国際的なリーダーシップをアピールすることは、実態との乖離を生む苦しい作業です。
無理に話を大きくしてパラダイムシフトを謳えば、審査員は冷ややかな目を向けます。「基礎データの蓄積も不十分なのに、風呂敷を広げすぎだ。」と見抜かれてしまうからです。
しかし、諦める必要はありません。堅実な研究には、堅実な研究なりの「国際性の勝ち方」が存在します。それは、国際性を牽引と捉えるのではなく、貢献の質を高めることと定義し直す戦略です。派手な主役になれなくとも、舞台そのものを支える不可欠な存在になることは可能です。
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